- - - - - - というお話でした。 突発で書いたのでとんでもない文章になってたらすみません。 し、仕様だと思ってください…。 犬夜叉はどうしてもからかいたくなっちゃいますね。 真っ赤にしてあたふたさせたい…それでムスっとしてほしい。 そこでまた可愛いねーって頭撫でて怒らせたいです。 犬夜叉的には大迷惑ですけど…(笑) 2017.05.23:memoにて掲載。
back◆ 2017.05.23
「犬夜叉」
鈴を転がすような声でおれを呼ぶのは他でもねえあいつだ。
振り返ってみれば予想通りの人物がおれを見てやけに楽しそうな笑みを浮かべてくる。
…なにか企んでやがるな、こいつ。
「なんでい。なんかヘンなことでも思いついたから、おれで試そうってんじゃねーだろうな」
「別にそんなことないよー。犬夜叉、キスって知ってる?今日キスの日なんだって」
そう言いながらにまにま笑って来るがおれは首を傾げるしかなかった。
たまにこうやって知らねえ言葉を話してくるが、大半が“えいご”とやらで、おれには意味の予想もできねえ。
ただこいつがヘンな笑みを浮かべている時点で、妙な考えだってことだけは分かる。
半眼で見てやりながら知らねえと言えば、こいつは急に目を閉じてほしいなんて言ってきた。
「なんで目を閉じなきゃなんねーんだ。やっぱりなんかする気だろ?」
「そうじゃないって。ほんとにヘンなことしないから、ね?」
「……ったく」
おれもつくづく甘いもんだ。
こいつに“お願い”の仕草をとられちゃ拒否もできなくなる。
仕方ねえからおれはなんかしたらぶん殴るからな、とだけ告げて目を閉じた。
閉ざされた視界にはなにも映らなくなる。
なにをされるか分かったもんじゃねえから、おれはただひたすらそわそわしていた。
時間が長く感じる。
まだか、と思ったその時、おれの唇になにか柔らかいものが触れた。
思わず目を開けてしまったおれが見たものは、間近に迫ったこいつの顔。
おれはそこでようやく自分の状況を把握して目を見開くが、こいつはおれから離れるとにやにやとヘンな笑みを浮かべておれを見てきた。
「口付けって言った方が伝わったかな?」
「お、お前っ…わざとだろ!」
「バレた?」
指摘してやれば小さく笑い声をこぼして目を細めている。
こいつ分かっていながらわざとおれが分からねえ方の言葉で言いやがったんだ。
「犬夜叉、顔真っ赤だよ」
「なっ…や、やかましい!誰のせいだ、誰のっ」
「さあ~、誰かな~?」
小悪魔のような笑みでわざとらしく言って来る。
思わず拳を震わせてしまうが、すぐに「けっ」と吐き捨てた。
おれは当分…一枚上手のこいつに敵う気がしねえ。